AI×開発組織サミットに参加してきたのレポート
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AI×開発組織サミットに参加してきたのレポート

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Published
September 2, 2025
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Last Updated September 2, 2025
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🚀 AI×開発組織サミット参加レポート

〜大企業からメガベンチャーまで、AI時代の開発組織戦略を深堀り!
今日はAI×開発組織サミットに参加してきた。AI時代における開発組織のあり方について、各社の実践例を聞けた超充実のカンファレンスだったので、感想をまとめていきます。

📡 KDDIが実践するAI活用と経営戦略としての意思決定

KDDIの動きの速さに驚かされた。AIデータセンター構築を1年で実施し、大手の割にAIツールを全社的に導入できている。さらに国産?の社内LLMまで構築しているというから驚きだ。
これができたのもKDDIアジャイルセンターを持っていたおかげで、先攻隊として導入することができたと言っていた。大手の動きを早くする手段としてIT子会社でベンチャー集団を作るのは良い戦略なのかと思った。
余談だけど、KDDIの役員って理系出身が多くて、通信障害の記者会見でもめちゃくちゃ詳しく説明できる会社でエンジニアはついて行っていい会社だなと改めて思った。

💡 AI時代に非連続な成長を実現するエンジニアリング戦略

どの会社も言っていたが、最終的にエンジニアはプロダクトを牽引するプロダクト設計、その後のサービスを向上させる検証・改善作業が価値が高くなると言っていた。簡単に言うとスマイルカーブ現象でプロダクト設計・実装・プロダクト改善とあったときに実装が一番低くなる。なので、実装はあくまでも手段となっていくのが常態化する。
そして、今後FDE(Forward Deployment Engineer)という事業を前に推し進めるための攻めの働き方が次第に求められるのだと思うのは完全に同意する部分だった。
そして、他の会社でも言っていたが、開発工数が圧倒的に下がっている、2倍〜3倍にあがっており、3ヶ月かかる開発が1ヶ月程度で完了する時代になっている。
それと同時にレビュー工数とPRの乱立で人間によるレビューがボトルネックになるのだと言っており、まさに体感したことだと思った。

🏭 生成AI時代の開発組織のあり方を探る

:実践企業が語るパネルディスカッション
日本の製造業であるダイキン、ミズノのAI導入や社内RAG開発の大変さを多く語っている会だった。一般的なRAGを開発している最中にbig techのOpenAIが画像をそのまま読み込めるようになったり、動画作成できたり進化が追いつかなさすぎて片手間の社内開発つらいという話が非常に頷ける話だった。

🚀 サイバーエージェントとリクルートが考える開発組織における

「生成AI活用ロードマップ」
いわゆるメガベンチャーでもちゃんとLLM導入をしてたり、SAはLLMをつくっちゃったりしている。そのおかげも相まってスムーズにLLM導入できたと話していた。
一方リクルートはガードレール設計をしたうえで導入を決めており、一般的なJTCとか大きめの会社はある程度参考になるのかなと思った。ただ、もとからIT企業なので社員が全員ほぼ使ってくれる環境というのは幸せだなと思った。IT企業と言っても一般職員でもITパスポートレベルの知識が全然ない会社もいるものね。そういう会社にとってはあまり参考にならなさそうだった。

🎨 AIと共につくる、これからのデザインプロセス

:Figma AIとMCP Serverによる新しい協働
スポンサーセッションだが、Figma Makeが一番驚きの機能でFigmaで起こしたデザインデータをもとにコードが書けるようになる。書いたコードはFigmaのDesignDataになり、双方向に変換が可能。ただし、100%ではない。
さすがDesignツールの王者、全Figmaユーザが待ち望んでいたことをやってくれたなと言う感想。
これはVercelのv0が使われなくなる未来が見えてしまった。Designツールのシェアを取れていることこんなに強いとは。

📝 各セッションまとめ

🏢 KDDIが実践するAI活用と経営戦略としての意思決定

  • AIデータセンター構築を1年で実施、国産社内LLM開発
  • KDDIアジャイルセンターが先攻隊として機能
  • 理系役員陣の技術理解度の高さが組織の強み

⚡ AI時代に非連続な成長を実現するエンジニアリング戦略

  • スマイルカーブ現象:実装価値の相対的低下
  • FDE(Forward Deployment Engineer)の重要性
  • 開発工数2-3倍向上、レビューがボトルネック化

🏭 生成AI時代の開発組織のあり方を探る

  • Big Techの進化スピードに追従困難
  • 社内RAG開発の限界と外部サービス活用の必要性

🚀 サイバーエージェントとリクルート

  • サイバーエージェント:自社LLM開発で先行優位
  • リクルート:ガードレール設計重視の堅実アプローチ

🎨 AIと共につくる、これからのデザインプロセス

  • Figma Makeでデザイン↔コード双方向変換実現
  • デザインツール生態系の圧倒的優位性を証明
AI時代の開発組織について、各社の実践例から多くの学びを得られた1日だった。特に「実装から設計・改善へのシフト」と「ツール選択の戦略性」が今後のキーポイントになりそうだ!
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